今年で9回目を迎えた「木曽路氷雪の灯祭り」は、
1月から2月にかけて、木曽の各地区が順番にアイスキャンドルを灯す幻想的なイベント。
私たちが木曽を訪れた1月23日は、大桑村須原本町周辺など3か所で開催されていました。
民家の間にいくつもならぶアイスキャンドルが幻想的で、
地元の酒屋さんが振る舞われた甘酒をいただきながらうっとりほっこり(^^♪
この日から、2月の中旬にかけて毎週末、木曽の各地域が順番に
アイスキャンドルを灯したり、雪像を作ったりと盛り上がっていくそうです。
いつかチャンスがあったら、この季節毎週木曽に通って、
全地区の氷雪の灯祭りを回ってみたいな~!!!
今日は、そんな木曽の冬の雪景色特集。
特急しなのを南木曽(なぎそ)駅で降りた時は、全然雪が積もっていませんでした。
それなのに、ランチをいただき、木曽の防寒着「なぎそねこ 」工房を見学している間に
あっという間に雪景色になった木曽地方。
妻籠宿
妻籠宿に着いた時は、新雪の雪を踏みしめながらの散策となりました。
中山道42番目の宿場、妻籠宿は、木曽を代表する観光エリアです。
1976年、国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地の一つに選ばれました。
完熟柿を藁に包んで軒先に吊るす家があったり、
モダンなデニム製品を扱うおしゃれなお店があったり、面白い~~
妻籠観光協会、観光案内所に行けば、見どころやお宿の紹介もばっちり。
暖かいので、休憩に立ち寄るのもイイかも!!
脇本陣奥谷
明治天皇がご休憩された脇本陣奥谷(重要文化財) もすっかり雪景色です。
1877年の建築で、それまで御禁制だった木曽桧を豊富に使った重厚な建築物。
代々脇本陣を務めた林家住宅を、南木曽町が借り受けて公開されています。
冬の晴れた日に行くと、こんな↓神秘的なお写真が撮れるんですって!
なんと、このあたりでは昔、囲炉裏を囲んで座る場所が決まっていたそうです!!
土間から上がって手前は、家長しか座れない場所。
囲炉裏の中にある四角い台に足を乗せて胡坐をかいて座るとめちゃくちゃ暖かい~。
家長の右は女性の席ですが、ござの手前は畳で姑、奥は板の間で嫁の席。
家長の向こうは子ども達で、玄関に近く寒いけど、ここで忍耐を学ぶらしい・・・
この脇本陣奥谷は、島崎藤村の初恋の人「おゆふ」さんの嫁ぎ先でもあり、
手紙など、それにまつわるものも展示されています。
旧家の堂々とした造りや細工、明治天皇がお使いになったテーブルなども残っています。
大工さんが、陛下が釘で怪我をされては大変と、釘を使わず作ったテーブルなんですって。
もしかして、休憩時に陛下が御用を足される事があるかもと、
明治天皇のためだけに作られた畳み式のトイレは、漆塗り!!!
結局陛下がお使いにならなかったため、まだ一度も誰も使った事がないトイレなんですって。
お庭も資料館もあるので、今度は夏ごろ行ってみたいな。
重要文化財
読書(よみかき)発電所施設、桃介橋
大正10年~12年にかけて、大同電力(現、関西電力)によって、
当時、日本最大出力の水路式発電所施設として建設されたのが読書発電所です。
この雪なので、渡るのは無理かと思っていたら、
なんと木曽町の役場の方たちが雪かきをしてくださっていました。
本当にありがとうございます!
この橋は、発電所建設資材運搬用に作った木製吊橋で、247m。
大同電力社長の福沢桃介が、力と情熱を見せつけるために、
敢えて木曽川の一番幅の広い所に作られました!
木曽川の自然と調和する木製の橋はとても美しかった~~。
国の名勝 寝覚めの床
浦島太郎の余生はこの場所で!!!!
木曽郡植松町にある寝覚めの床を見下ろしています。
横を走るのは中央線。
浦島太郎が地上に帰ってくると、周囲の景色は変わり、知人は誰もいない世界に。
そこで旅に出た浦島は、木曽川の美しい景色にみとれて竜宮城を思い出し、
乙姫にもらった玉手箱を開けて、白髭の翁になったのがこの場所なのだそう。
寝覚めの中央に見える浦島堂には、浦島太郎が残した弁財天象があるそうです。
公園として整備されているので、雪が無ければ近くまで行ってみたかったな。
岩肌から染み出た御嶽の清水が、厳しい寒さで凍りついた自然の芸術です。
大きさは、幅約250m、高さ50mまで広がる年もあるそうですが、
ハイシーズンには、夜にライトアップも!!
川沿いまでおりると迫力満点で、この自然の不思議に感動。
雪があるので、滑らない靴で行ってね~木曽福島で今一番、外国人に人気スポットに!
木曽川沿い崖屋造り
このあたりの特徴的な建物は、木曽川沿いの狭い土地に建てられた崖屋造りです。
表通りから見ると2階建ての古民家が、川側から見ると3階建て、4階建てになってる~
昔からあるこの景色が、外国人の方にとても珍しがられ人気スポットになったのを
木曽の観光協会の方は逆に驚かれたのだとか。
確かに、見れば見るほど、どうなってるのか気になる~~
木曽川の降り口にある足湯スポットは、寒いのでふた付きでした!!
今回の旅は、二日間とも 南木曽観光タクシー の貸切移動で楽々観光♪
ベテランドライバーさんはとても親切で、地元の方とも顔なじみ!!
ガイドブックにない穴場情報や、ねこの工房などにも連れて行ってくださいました。
新宿発の高速バス往復1泊2日の「木曽パック」や、JR東海の木曽路フリー切符など、
4000円分のタクシー券が付いたお得なパックもあるので、
木曽旅行に行きたい方は、いろいろチェックしてみてね~
南木曽観光タクシー
長野県木曽郡南木曽町吾妻 840-1
0264-57-3133
南木曽観光タクシー⇒ http://nttbj.itp.ne.jp/0264573133/index.html
木曽観光のオフィシャルサイト⇒ 木曽.com
※木曽も宿泊施設に泊まると、木曽で使えるスキーリフト1日券か2000円お土産券がもらえる!
木曽観光の最新情報がいっぱい⇒ つながろう木曽